ミンダナオのザンボアンガで、フィリピン政府軍が過激派組織「アブサヤフ」のメンバー6名を殺害したというニュースを見つけました。
「6 Sayyaf men killed in Basilan, Sulu clashes」
http://www.philstar.com/headlines/2016/07/30/1608187/6-sayyaf-men-killed-basilan-sulu-clashes
ドゥテルテ大統領の命令で攻撃したそう。政府の「アブサヤフ」に対する姿勢が示されたわけですね。フィリピン政府軍も、11人の負傷者が出たそうで、今後は過激さを増すと考えられます。
過激派組織「アブサヤフ」は、ISIS(イスラム国)のアジア拠点に名乗りを上げている組織(ブログ「フィリピンの過激派、ミンダナオでIS(イスラム国)のカリフ樹立を宣言!」http://yoshi-jpn.com/3691/)。
現在、ドゥテルテ大統領は、ドラッグ使用者の一掃をし、治安回復・GDPの向上を図っているわけですが、最大の懸案になるであろうテロ活動にも手を打ち始めたということ。
国外では人権団体などがドゥテルテ大統領のやり方を非難しています。国内ではドゥテルテ氏のやり方は支持されています。
私はここに、①政治での一般論と具体論には大きな違いがあることを認識するとともに、②一般的フィリピン人の「正義」を知る機会になっています。
現在オリンピックが開かれるリオでの強盗などのニュースを見ますが、フィリピンなど、ほんとかわいいもんだと思いますね。あんな無茶な犯罪は、カソリックのおかげか、やはり例外ですもんね。
それでも「フィリピン=危険」というイメージが日本ではかなり先行しているので、そのイメージを変えうるドゥテルテ大統領のやり方を単純に「悪」だと見る評論家的な見方は、やっぱり支持できない自分がいます。現実は動いており、その瞬間の「ベター」をいかに長期的、かつマクロな視点で選択できるかが政治家の腕だと感じます。
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